足の小指の爪を見たとき、以前よりも爪が小さくなったと感じる人がいると思います。 ネット上にも「大人になってから足の小指の爪が小さくなり、爪を切りにくくなった」「小さ過ぎて恥ずかしい」という声が寄せられています。実は成人の約8割は小指の爪に何らかのトラブルを抱えていると言われています。
なぜ大人になって、足の小指の爪が小さくなるのか理由と改善方法をご紹介します。
地面からの「圧」が関係
(1)小さな靴を履くことによる圧迫で小指が親指側に曲がり、『く』の字状に変形する内反小趾(しょうし)が起きている
(2)自分の足よりもサイズが大きい靴を履くことにより、靴の中で足がずれて小指にダメージを与えている
(3)爪を切り過ぎて深爪になっている
(4)ビタミンやタンパク質などの栄養が不足している
(5)歩くときのバランスがよくない
(6)水虫になっている
どのような人が大人になってから、小指の爪が小さくなりやすいのか
ハイヒールや爪先のとがった靴を履く人です。また、大きなサイズの靴を履くことで、靴の中で足がずれてしまい、地面からの圧を足の指がしっかりと受けられない人も、足の小指の爪が小さくなります。
足は歩いたときに地面からの圧を均等に受けることで爪が真っすぐ生えるからです。寝たきりの人やその他の理由で歩行が困難な人は、小指の爪が小さくなったり、巻き爪を発症したりします。
小指の爪が小さくなっても、特に痛みなどの自覚症状がなければ、
そのままにしておいて良いのか?
小指の爪が小さくなる原因は、良くないことばかりです。無症状であっても放置はよくありません。靴のサイズを見直すことや、歩き方を改善すること、爪切りで深爪にならないようにすることなどの必要があります。靴では、足指が圧迫されない『げた』が一番よいといわれています。(足底筋や下腿筋に関しては、別の見解となります。)
その他にも、5本指ソックスを履いて内反小趾を防ぐ、保湿をしっかりする、血流をよくするためにマッサージをするなどの対策で、きれいな足の小指の爪が生えてくる可能性が高くなります。小指の爪が割れる、巻き爪になっている、痛みがある、炎症が起きているようであれば、治療や矯正が必要になります。形成外科や皮膚科、爪専門のクリニックの受診をお勧めします。ただし、短すぎる爪は治療が難しいので、ある程度伸ばしてから治療することになります
自然に元の小指の大きさに戻ることはないのでしょうか
何もしなければ、爪はずっと小さいままです。自然に元の大きさに戻ることはないと考えられます。
今回は外的要因を主にご紹介しましたが、そこから起きる足のアーチ構造の歪みがそもそもの、原因になり、小指の変形が起こります。小指の他、様々な足のトラブルを起こしてくる要因、足のアーチ構造について、次回ご紹介いたします。