blog健康・美容関連

2025年05月29日

リンパとは

 

リンパ液とは?

リンパ液(lymph)は、体の組織から染み出た組織液(細胞間液)の一部が、リンパ管に取り込まれて流れている体液です。
見た目は無色~淡黄色の透明な液体で、血液と違って赤血球を含まず、主に白血球(特にリンパ球)や脂肪分、老廃物などを含んでいます。

  • 主な構成成分
    • 水分
    • 白血球(リンパ球、マクロファージなど)
    • タンパク質、脂質
    • 老廃物、異物(細菌・ウイルスなど)

リンパの流れの仕組み

  • 血液の毛細血管からしみ出た液(組織液)の一部は、細胞の栄養や酸素供給後にリンパ管に吸収されてリンパ液になる。
  • リンパ液は、細いリンパ管 → リンパ節(関所)→ 大きなリンパ管を通って最終的に鎖骨下静脈から血液に合流します。
  • 血液のような「心臓のポンプ」がないため、骨格筋の収縮、呼吸運動、動脈の拍動などでゆっくり流れる

️ リンパの働き【4つの柱】

① 【免疫防御】

リンパ系は、体の免疫システムの中心でもあります。

  • **リンパ球(T細胞・B細胞)**が、異物(病原体、ウイルス、がん細胞)を認識して攻撃。
  • **リンパ節(フィルター)**で異物をろ過・処理。
  • 「免疫記憶」により、2度目の感染に素早く対応可能。

例:風邪で首のリンパ節が腫れるのは、細菌と戦っている証拠。


② 【体液の回収・循環補助】

リンパ液は、毛細血管からしみ出た組織液の余剰分を回収して血液に戻します。

  • 約1日で2〜4リットルのリンパ液が循環。
  • 回収がうまくいかないと**むくみ(リンパ浮腫)**が生じる。

③ 【脂肪の吸収・輸送】

小腸の絨毛にある「乳び管」(リンパ管の一種)が、食事で摂取した脂質(中性脂肪)を吸収・運搬します。

  • 脂肪は水に溶けにくいため、血管よりもリンパ管で運ばれる。
  • リンパ液が乳白色になるのは脂肪が多いとき。

④ 【体内恒常性の維持】

老廃物や過剰な水分を回収し、免疫と連携しながら、体内環境(ホメオスタシス)を保っています。


補足:リンパ系の構造

部位 働き
リンパ管 リンパ液を全身から集めて血液へ戻す通路
リンパ節 異物をろ過し、免疫反応の拠点になる
脾臓 古い赤血球の処理、免疫細胞の供給
胸腺 T細胞の成熟
扁桃(へんとう) 口や鼻からの異物侵入を防ぐ

✅ まとめ

項目 内容
リンパ液 組織液から派生した体液。免疫細胞・老廃物・脂肪などを含む
流れ方 筋肉の動きや呼吸による「ゆるやかな流れ」
働き ①免疫 ②体液の回収 ③脂肪の運搬 ④恒常性の維持
関連器官 リンパ節・脾臓・胸腺・扁桃など

リンパ系は、血液循環に隠れたもうひとつの「からだを支える流れ」です。見えにくいけど、とっても大切な存在ですね!

nagasikata2

 

ご予約・お問い合わせ

Web予約

or

メール

ページの先頭へ戻る