今年は秋の花粉症の症状を発症される方が増えてきております。代表的なものでブタクサ、よもぎ、イネなどがあるようです。今回は花粉症について調べてみました。
花粉症を発症する原因とメカニズム
花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。メカニズムとしては、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られマスト細胞という細胞に結合します。その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。
また、花粉症の他にダニなどのアレルゲンによって引き起こされる鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。最近では花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の併発や、複数の花粉に反応する花粉症など、ほぼ一年中症状に悩まされるという人も少なくありません。
花粉症になる人はどのような人?
花粉症を発症する人は、遺伝的にアレルギー体質であることが主な原因として言われていますが、一般的に挙げられるのが食生活の変化です。なぜなら同じ地域に住んでいても、お年寄りには花粉症の有病率が少ないからです。(70歳を過ぎてから発症される方も居ります。)今と比べて、インスタント食品やスナック菓子などがほとんどなかった時代に食されていた昔からの和食に、アレルギー体質になりにくい要素があるのかもしれません。
次に自律神経を乱す睡眠不足や不規則な生活、そしてストレスも原因と言われています。
生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけることで花粉症が楽になるかもしれません。
また、花粉の飛散が多い地域では、花粉症の有病率も高い傾向にありますが、排気ガスの影響も受けていると言われています。
花粉の飛散量が同じでも、排気ガスの多い地域の方が花粉症になる人が多いのだとか。排気ガスのなかに含まれる微粒子と一緒に花粉を吸いこんでしまうと、アレルギー反応が出やすくなると言われています。また、アスファルトにも要注意です。花粉が飛んでも土に吸収され、再び舞い上がることの少ない田舎と違い、アスファルトでは落ちた花粉が何度でも風に舞い上がり、空中を飛んでしまうので、花粉を吸い込みやすくなると言われています。そのため、大きな道路の近くや都会に住んでいる人は普段からマスクをするなど特に注意が必要です。
花粉症の有病率
2008年に行われた全国的な鼻アレルギー(花粉症)の有病率調査では、国内の約4割の人がアレルギー性鼻炎と答え、花粉が原因の鼻アレルギーは3割にものぼることが分かりました。そのなかでも、スギを原因とする花粉症は26.5%と、1998年の調査結果に比べ10ポイントも増加し、約4人に1人が発症しています。全国でも特に患者が多いと言われる東京都の調査では、スギ花粉症の有病率は3割近くにのぼります。
また、30・40代に多かった花粉症が、近年では花粉の飛散量の増加とともに、低年齢化が進み、若いうちに発症する人が増えています。10代でも約3人に1人が、10代以下も約15%近い人が花粉症を発症していたことが分かりました。2008年の調査から約10年近くたった現在ではさらに増加しているものと思われます。
日本では60種類もの原因花粉があり、スギやヒノキだけでなく、シラカンバ、ブナ、ハンノキ、ケヤキ、コナラ、ブタクサ、ヨモギなど、1年中、何かしらの花粉が飛んでいるので注意が必要です。
今まで大丈夫だった人も、突然、発症することもありますので、「自分は大丈夫」と思わず、しっかり対策を立て予防していきましょう。
花粉症の予防法
薬物療法
薬物療法は、花粉症の症状を軽減するために有効な方法です。以下は、代表的な薬物療法の種類です。
- 抗ヒスタミン剤:くしゃみや鼻水などの症状を和らげる効果があります。
- ステロイド剤:鼻腔内の炎症を抑え、鼻づまりや鼻水を軽減する効果があります。
- 抗アレルギー剤:花粉症のアレルギー反応を抑える効果があります。
アレルゲン回避
花粉症のアレルゲンを避けることも、予防法のひとつです。以下は、アレルゲン回避の方法の例です。
- 室内に花粉が入らないように、窓を閉める。
- 花粉が多い時期には、外出を避ける。
- 花粉のついた洋服や髪をブラッシングする。
免疫力強化
免疫力を強化することで、花粉症の症状を軽減することができます。以下は、免疫力を強化する方法の例です。
- 食生活の改善:バランスの良い食生活を心がけ、栄養素を摂取することで、免疫力を高めることができます。
- 適度な運動:運動によって、ストレスを解消し、免疫力を高めることができます。
- 睡眠の改善:十分な睡眠をとることで、ストレスを解消し、免疫力を高めることができます。
参考文献 MoruganzBlog.サイト、アレジオン、花粉症のお話しサイト
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