blog健康・美容関連

2021年07月13日

勉強ブログ☆筋肉②

【筋肉の作用】
~広背筋~
<広背筋の起始・停止>
・起始→T5~L5の棘突起、仙骨、腸骨稜、第9~12肋骨に付着。
・停止→上腕骨の小結節稜に付着。
<広背筋の主な働き>
・上腕を内側に引く。上腕を後方に引く。
<広背筋の神経支配>
・胸背神経
<一口メモ>
最も面積の広い筋肉が、この広背筋です。肩甲上腕関節において、上腕を内旋、内転、伸展する筋肉です。この筋肉は、脇の下に手を入れて探ると、その緊張を触診することが出来ます。また、五十肩のときに、屈曲(バンザイ)が出来なくなる一つの大きな要因が、この筋肉の緊張です。ある一定の範囲までバンザイすると、そこで広背筋が緊張してしまって、肩が挙がりません。この緊張を上手に解きほぐすと、肩は挙がるようになりますが、五十肩が治る訳ではありません。お尻の上で手を組むと、この筋肉は、緊張から開放されます。

~上腕二頭筋~
<上腕二頭筋の起始・停止>
・起始→長頭は、肩甲骨関節上結節に付着。
短頭は、肩甲骨の烏口突起に付着。
・停止→長頭は、橈骨粗面、
短頭は、橈骨粗面、上腕二頭筋腱膜に付着。
<上腕二頭筋の主な働き>
・肘関節を屈曲する。肘関節を回外する。
<上腕二頭筋の神経支配>
・筋皮神経
<一口メモ>
上腕二頭筋は、知らない人がいない位よく知られている筋肉です。いわゆる『二の腕』に当たり、『力こぶ』を作る筋肉がそれです。『筋肉隆々』を表現するに欠かせないこの筋肉は、肘関節を屈曲したり、回外したりします。触診は簡単で、二の腕に他方の手を当てて、調べる方の筋肉の力を入れます。すると、大きな筋肉がぴくぴく動くのが感じられます。また、肘を90度屈曲した(曲げた)状態で、調べる筋肉を触診します。更に、自動運動で回外回内(肘を外に回したり、内に回してみたりします。)するとどうでしょう。回外した時は、上腕二頭筋が大きく収縮するのがわかります。また、回内すると、上腕二頭筋は、弛緩するのがとてもよく判ると思います。

~上腕三頭筋~
<上腕三頭筋の起始・停止>
・起始→長頭は、肩甲骨関節窩結節に付着。
外側頭は、上腕骨後面に付着。
内側頭は、上腕骨内側後面に付着。
・停止→全て尺骨の肘頭に付着。
<上腕三頭筋の主な働き>
・肘関節を伸展する。
<上腕三頭筋の神経支配>
・神経
<一口メモ>
上腕三頭筋は、上腕二頭筋の裏側にある筋肉です。腕の後方に張り付いて、肘頭に付着します。三本の筋頭から成り立ってますが、そのうち長頭のみが、肩甲骨に付着しています。残りの二本は、上腕骨に付着しています。この為、長頭は、肩関節と肘関節の両方に働きます。肩関節に関しては、上腕の伸展と内転を助けます。上腕三頭筋は、容易に触診することが可能です。『腕立て伏せ運動』の際に、肘を伸ばす筋肉が、主にこの上腕三頭筋であり、非常に強力である事が想像できます。調べる方の腕を垂らして、腕の後側に力を入れるように意識します。すると、この筋肉がよく緊張するのが、他方の手を当てると、どなたにでもわかります。

~大殿筋~
<大殿筋の起始・停止>
・起始→後殿筋線の後方、仙骨・尾骨の外側縁、胸腰筋膜、仙結節靭帯らに付着。
・停止→浅層は、大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯に移る。
深層は、大腿骨の臀部粗面に付着。
<大殿筋の主な働き>
・股関節を伸展する。股関節を外旋する。
<大殿筋の神経支配>

・下臀神経(L4~S2)
<一口メモ>
大殿筋は、股関節の屈曲筋ですが、外旋の働きもあります。殿筋群の中で最も大きく、最も表層にあります。大殿筋の下には中殿筋があり、更のその下には小殿筋があります。大殿筋を触診するのは容易です。いわゆるヒップの膨らみがその筋腹で、どなたでもその存在を知っています。この筋肉を緊張させるのは容易ですが、極度に緊張させるには、四つんばいになって脚を持ち上げる体操です。いわゆるヒップアップ体操がそれに当たり、脚を持ち上げた時、つまり股関節を伸展した時に大殿筋は緊張します。

~大腿四頭筋~

<大腿四頭筋の起始・停止>
・起始→大腿直筋は下前腸骨棘に付着。
中間広筋・外側広筋・内側広筋は、大腿骨に付着。
・停止→膝蓋骨に付着して膝蓋靭帯を経て、腱骨粗面に付着。
<大腿四頭筋の主な働き>
・大腿四頭筋は、膝関節を伸展します。大腿直筋は、股関節の屈曲も荷っています。
<大腿四頭筋の神経支配>
・大腿神経(L2~L4)
<一口メモ>
大腿四頭筋とは、膝関節を伸展する筋肉群の総称です。これらは、大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋の四つです。起始部はそれぞれ異なりますが、停止部は、4つの筋肉とも膝蓋骨に付着して、一つの腱を形成して、脛骨粗面へと付着して、膝を伸展します。膝蓋骨窩は、丁度『滑車』の役目を果たし、大腿四頭筋の力が、スムーズに脛骨伸展の力となるような形になっています。この筋肉の触診は非常に簡単です。いわゆる『太もも』ですから、膝の上部にある前大腿部の筋肉は、ほぼこの筋肉です。四つの筋腹をそれぞれ触診するには、伸展する際に脛骨を内外旋して伸展の力を加える事で可能です。

~縫工筋~
<縫工筋の起始・停止>
・起始→上前腸骨棘の直下に付着。
・停止→脛骨粗面の内側に付着。(鵞足)
<縫工筋の主な働き>
・股関節を屈曲する。股関節を外旋する。股関節を外転する。膝関節を屈曲する。
<縫工筋の神経支配>
・大腿神経(L2~L3)
<一口メモ>
峰工筋は、骨盤の上前腸骨棘の直下から下腿の脛骨粗面まで走る筋肉です。股関節と膝関節に働きます。峰工筋は、人体で一番長い筋肉です。この筋肉を確かめるには、大腿を伸展位で力を入れます。更に少し外旋することでこの筋肉は緊張し、筋腹を触診できます。ただし、脂肪が厚かったり、筋力が弱い人は、判りにくいです。マラソンランナーが走っている写真で、地面に着地している側の脚は、筋肉が隆々としていますが、骨盤の外側から膝の内側に走る斜めの細い筋肉が峰工筋です。

~大腿二頭筋~
<大腿二頭筋の起始・停止>
・起始→長頭は、坐骨結節後面に付着。
短頭は、大腿骨粗面外側唇下方の1/2
・停止→腓骨頭及び下腿筋膜に付着。
<大腿二頭筋の主な働き>
膝関節を屈曲する。股関節を伸展、外旋する。
<大腿二頭筋の神経支配>
・短頭は腓骨神経
・長頭は脛骨神経
<一口メモ>
大腿二頭筋は、外側ハムストリングスとも呼ばれています。短頭と長頭の2本の筋頭があり、長頭は坐骨結節より始まり、短頭は大腿骨の中央部から始まります。短頭は膝関節の屈曲に貢献し、長頭は、股関節と膝関節の2関節に働く筋です。ハムストリングス筋は『ランナー筋』とも呼ばれ、走ることが多い人は発達が目覚しいです。特にスプリンターのハムストリングスは、よく発達しています。膝を屈曲して、股関節を伸展する動作は、まさにダッシュする時の動きです。この筋肉は、外側と内側の筋に大別できます。外側は大腿二頭筋で、内側は半腱様筋、半膜様筋です。これらの筋は、微妙に股関節と膝関節の内旋外旋を調節しながら屈曲伸展を行います。触診は大変簡単です。大腿の裏に力を入れて、外側の筋肉は大腿二頭筋で、内側は半腱様筋・半膜様筋と考えればよいと思います。

~前頚骨筋~
<前頚骨筋の起始・停止>
・起始→脛骨外側面上方の1/2、骨間膜に付着。
・停止→第一楔状骨、第一中足骨底の足底側に付着。
<前頚骨筋の主な働き>
・足関節を背屈する。足関節を内反する。足のアーチを維持する。
<前頚骨筋の神経支配>
・深腓骨神経(L4~S1)
<一口メモ>
前傾骨筋は、足関節の背屈では最強の筋肉です。脛骨の外側から内側の中足骨・楔状骨に付着して、内反の力も発揮します。この筋肉の触診は簡単です。足関節を背屈して、更に足の裏を反対の足の方向に向けます。(内反)すると足首に一際大きな腱が浮き出てきますが、これが前傾骨筋の腱です。また、いわゆるスネの外側に緊張する筋腹がありますが、これが前傾骨筋の筋腹にあたります。立ったまま足首を内反すると、尚更筋腹は緊張し、判りやすくなります。視覚で確認することも出来ますので、判りやすい筋肉です。

~ヒラメ筋~
<ヒラメ筋の起始・停止>
・起始→脛骨後面のヒラメ筋線、頚骨の内側縁に付着。腓骨の腓骨筋頭、ヒラメ筋腱弓に付着。
・停止→アキレス腱として踵骨隆起に付着。
<ヒラメ筋の主な働き>
・足関節を底屈する。
<ヒラメ筋の神経支配>
・脛骨神経(L4~S2)
<一口メモ>
ヒラメ筋は、腓腹筋同様で、足関節の底屈筋です。非常に強力な筋肉です。ただし、腓腹筋が2関節にまたがる筋肉なのに対して、ヒラメ筋は膝関節には働きません。ここで相互の協力関係が両者には存在します。膝関節屈曲している時は、腓腹筋は力を半減しますが、ヒラメ筋は変わりません。したがって、膝関節が屈曲しているときは、足関節の底屈は、主にヒラメ筋のほうがその力を発揮します。停止部はヒラメ筋も腓腹筋もアキレス腱として踵に付着しますので、膝関節が屈曲していても伸展していても、同じように底屈の力は働きます。
以上。
今回は主に体の表層にある筋肉をクローズアップしてみました☆ここが痛いけど、どなんな動きをする筋肉なんだろう?作用が分かると、予防やケアもできます(^^)体を鍛えるときにも活用できますね☆聞き慣れないと難しい。。。と思う方は来店時に栗原までお尋ねくださいm(_ _)m

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