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2021年06月26日

勉強ブログ☆今回は「筋肉」

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今回は「筋肉」についてです。
固くなると、肩こりや腰痛を引き起こす筋肉はどんな種類があるのか?どこから始まっているのか、どのような動作で使われているかなど今回は体の表層にある浅層筋を学んでいきましょう♪
【形状による筋型の種類(骨格筋の形)】
骨格筋は筋線維の束で、その外側を筋膜が包んでいます。その両端は腱になって骨に付着しています。腱は細いですが丈夫な繊維の束であす。骨格筋はその形、線維の走行、運動方向、作用によって種々の名称があります。
【筋組織の分類(筋肉の種類)】

筋肉は、体を動かす運動だけではなく、呼吸運動や胃腸の消化運動などにもはたらきます。筋肉の組織は筋細胞(筋線維)が主体となり、多数の神経や血管が侵入し、結合組織が介在しています。
その構造やはたらきの違いによって骨格筋(こっかくきん)、平滑筋(へいかつきん)、心筋(しんきん)の3つの種類に分けられています。
骨格筋…普通、筋肉というと骨格筋をさしています。横紋が見られるため横紋筋(おうもんきん)ともいい、自分の意志で自由に動かせる随意筋です。腕や足の筋肉、腹筋、背筋などがあります。
平滑筋…内臓筋ともいわれ、自分の意志で自由に動かしたり、止めたりすることのできない不随意筋です。消化器や泌尿器の壁となっている筋肉などで、胃や腸を動かしたり、尿などを運ぶはたらきをします。血管の壁も平滑筋からできています。
心筋…心臓だけにある筋肉で、心臓の各部屋の壁を作っています。一生の間、縮んだり膨らんだり、状況に合わせて規則正しくはたらかなければならない不随意筋で、最も大切な組織の一つといえます。

【筋肉の作用】

~胸鎖乳突筋~
<胸鎖乳突筋の起始・停止>
・起始→胸骨頭(胸骨柄の上縁)・鎖骨頭(鎖骨内方の1/3)に付着。
・停止→側頭骨乳様突起・後頭骨上項線に付着。
<胸鎖乳突筋の主な働き>
・頭部を反対側に回旋する。頭を前下方に引く。胸骨と鎖骨を挙上する。
<胸鎖乳突筋の神経支配>
・副神経・頚神経叢(C2 ~C3)
<一口メモ>
胸鎖乳突筋は、視覚的にも確認し易い筋肉です。この筋肉は、側頭部から斜めに走行し、胸骨と鎖骨の内側に付着しますが、この筋肉の下には、リンパ節が多数存在しています。感染症などで、このリンパに腫れを生じると、筋肉に圧迫もしくは刺激が加わり、過緊張を起こしやすくなります。片側だけの緊張は、頚部を反対側へ回旋する事になり、斜頚の原因の一つとなります。冷えによっても同様のことが容易に起こる筋肉です。副神経が支配する筋肉に僧帽筋もあります。
~三角筋~
<三角筋の起始・停止>
・起始→前部は、鎖骨の外側端1/3に付着。
中部は、肩峰に付着。
後部は、肩甲棘下縁に付着。
・→前部、中部、下部とも上腕骨の三角筋粗面に付着。
<三角筋の主な働き>
・前部は、肩関節を屈曲する。肩関節を内旋する。
・中部は、肩関節を外転する。
・後部は、肩関節を外旋する。肩関節を伸展する。
<三角筋の神経支配>
・腋窩神経(C5~C7)
<一口メモ>
三角筋は、主に棘上筋と共に肩関節を外転させる外転筋です。その付着は、僧帽筋の付着位置とほぼ一致し、僧帽筋が肩甲骨を固定している時に三角筋は、上腕を外転することが出来ます。この筋肉は、前部と中部と後部に分けることが出来ますが、それぞれに働きがあります。また、肩関節をすっぽり覆っており、厚い筋肉は、肩関節を保護する役目も果たしています。肩の外傷で、三角筋挫傷というのがあります。ぶつけたり、転んだりして、三角筋自体に障害がでます。触診で痛みがあれば診断されますが、後の後遺症として、肩関節の痛み(ある場合は五十肩かもしれない)が起こる事もあります。

~大胸筋~
<大胸筋の起始・停止>
・起始→鎖骨部は、鎖骨の内側半分に付着。
胸肋部は、胸骨及び第1~第6肋軟骨に付着。
腹部は、腹直筋鞘前葉に付着。
・停止→鎖骨部・胸肋部・腹部共に、上腕骨の大結節稜に付着。
<大胸筋の主な働き>
・上腕を内旋する。上腕を内転する。上腕を屈曲する。呼気を助ける。
<大胸筋の神経支配>
・前腕神経(C5~C8)
<一口メモ>
大胸筋は、胸の筋肉で、誰でもその存在を知っていることと思います。手と手を合わせ、お互いの手のひらに力を入れると胸筋の盛り上がりを感じることが出来ます。女性に於いては、バストアップを図るのに重要な筋肉です。3方向の繊維に分かれていて、それぞれ力の加減によって使い分けられます。呼吸に関する筋肉としても重要で、肋骨を持ち上げ、呼気の補助をします。

~腹直筋~
<腹直筋の起始・停止>
・起始→第5~第7肋軟骨、剣状突起、肋剣靭帯らに付着。
・停止→恥骨の恥骨稜、恥骨結合に付着。
<腹直筋の主な働き>
・胸郭全壁を引き下げる。骨盤の前部を引き上げる。体幹を屈曲する。腹腔内圧をあげる。
<腹直筋の神経支配>
・肋間神経(T5~T12)
<一口メモ>
腹直筋は、どなたでもご存知の筋肉かと思います。『おなか』の中心を鳩尾(みぞおち)から恥骨に掛けて走るチョコレートのように分かれている筋肉です。筋肉隆々のヒーローであれば、必ずこの腹直筋の強調が欠かせません。大胸筋と共に、力強いイメージには、必ず強調される筋肉です。この筋肉は、主に体幹を前屈させる筋肉です。従って、手のひらをお臍の辺りに当てて、前屈するように力を入れることで触診できます。この筋肉は、お腹をひきしめる筋肉の一つでもあり、メタボ防止やダイエットの際には、欠かさず強化することが常識です。この他に、腹斜筋や腹横筋(深層筋)を鍛えることも大切です。骨盤の前部繊維は、骨盤底筋と共に腹腔圧を高め、内臓下垂を防止したりすることも可能です。

~外腹斜筋~(深層筋)
<外腹斜筋の起始・停止>
・起始→第5~第12肋骨の外面に付着。
・停止→腸骨稜の外唇の前半、鼡頚靭帯、腹直筋鞘前葉らに付着。
<外腹斜筋の主な働き>
・体幹を前屈する。体幹を側屈する。体幹を反対側に回旋する。
<外腹斜筋の神経支配>
・肋間神経(T5~T12)
<一口メモ>
いわゆる腹筋の一つです。腹直筋・内腹斜筋・腹横筋らと共に、肋骨部から骨盤部へと走行し、体幹を前屈・側屈・回旋を主に誘導します。外腹斜筋は、内腹斜筋の外側に張り付き、腹壁を作る一つの筋として働いています。これらの筋肉は、単に体幹を動かすだけでなく、腹腔内圧を高めたり、内臓の位置を安定したり、排便を助けたりしています。外腹斜筋の筋繊維の走行は、内腹斜筋と反対になっています。このため、腹筋運動の際の、外腹斜筋は、反対側の内腹斜筋と共に働きます。腰のくびれを作る筋肉でもあり、お腹を引き締めてスマートに見える様になるには、この筋肉の鍛錬は欠かせません。

~僧帽筋~
<僧帽筋の起始・停止>
・起始→上部は、後頭骨上項線、項靭帯に付着。
中部は、T1~T6の椎体の棘突起、棘上靭帯に付着。
下部は、T7~T12の椎体の棘突起、棘上靭帯に付着。
・停止→上部は、鎖骨の外方1/3に付着。
中部は、肩甲骨の肩峰、肩甲棘に付着。
下部は、肩甲棘に付着。
<僧帽筋の主な働き>
・上部は、肩甲骨を後退、挙上、上方回線する。
・中部は、肩甲骨を後退する。
・下部は、肩甲骨を後退、下制、下方回旋する。
<僧帽筋の神経支配>
・頚神経、副神経
<一口メモ>
僧帽筋は、肩こりの自覚症状を起こす主要な原因筋として、広く知られています。この筋肉は、上部、中部、下部の繊維に分類され、それぞれの働きは違っています。後退とは、肩甲骨が脊椎の方向に移動すること指します。また、上方回旋は、後方から見て、右肩甲骨ならば、反時計回りで、下方回旋が時計回りとなります。左の肩甲骨は、この逆となります。僧帽筋が、全体的に緊張すると、肩甲骨を肋骨に安定し、重いものを持ったりすることが出来るように働きます。
参考資料  gooヘルス、筋肉.guide*C→頸椎(Cervical spine)・・・C3は頸椎3番
T→胸椎(thoracic)・・・・T3は胸椎3番
L→腰椎(Lumbar spine)・・・L3は腰椎3番
S→仙椎(Sacral)・・・・・・・S1は仙椎3番
*次号に続きます。

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